先月になりますが、The Wells主催のオーランドバレエスクールのサマースクール・オーディションが行われ、ピアニストとして参加しました。
講習会とオーディションを兼ねてクラスが行われているので、生徒さん達に緊張感があり、熱心にクラスを受けられていました。
講師、審査を務められたのはビル・グラスマン先生。
私は初めてお会いしましたが、グラスマン先生はバランシンの愛弟子でおありで、ロイヤルバレエスクールで19年に渡り指導された、偉大な方です。
それは生徒さんも余計に背筋が伸びますよね。
そんな先生のレッスンを間近で拝見し、弾かせていただいたのは私にとっても貴重な経験となりました。
もちろんジュニアのクラスだからというのもありますが、やはり、様々な作品を踊って来られた一流のダンサーの方こそ、名教師と言われる方こそ、クラスレッスンはクラシック、アカデミックです。
勿論メソッドの違いはありますが。
そしてその中で、バレエピアニストの役目は如何に先生が欲しい音楽を提供するか、テクニックが効果的に練習出来るか、ダンサーを引き上げられるか、音楽と共に踊ることを感じて貰えるか、などなど…沢山ありますが、全てを突き詰めていくと全てが繋がる瞬間があり、その瞬間を目指していつも弾いています。
延いては、それがピアニスト自身のテクニックや音楽性を磨いていくことになっているのが、不思議というか、いや、必然ともいうべきなのでしょうか。
全てが繋がっているなと思います。
演奏する時に頭でっかちではいけませんが、ピアノを弾くこと自体に基礎が大事なように、バレエクラスを弾くのでも分析は必要ですね。そしてそれを演奏に落とし込むのが一番難しいところです。
主催の方から、私の仕事が先生にも満足いただけたと聞いたので、また次お会い出来る時を楽しみに、更に頑張りたいと思います。
こちらのページに、講習会の様子が紹介されています。
後日、オーディション合格者の生徒さん方も発表されたようです。
きっとサマースクールで大きく成長されることと思います。
明るい未来が待っている若い受講生の皆さんの中に、病み上がりのちょっとやつれた私が混ざっています…。
若いっていいなぁ。